ABB、上海スーパーファクトリーで生産された3つの新しいロボットシリーズを発表
大手ロボット企業であるABBは、中国の先進製造業の変革と発展を支援するため、3つの新しいロボットシリーズを発表しました。今回発表された新製品は、ABBロボティクス上海スーパーファクトリーで生産され、エレクトロニクス、消費財、一般産業などの高成長産業の多次元的な自動化ニーズに対応します。すべてのシリーズは、ABBロボットOmniCore ™単一コントローラープラットフォームを搭載しており、人工知能、センサー、クラウドコンピューティング、エッジコンピューティングシステムの包括的な統合を実現し、高度で自律的なロボットアプリケーションを創出します。
「中国は世界最大のロボット市場であるだけでなく、ABBのグローバルビジネス展開にとっても最も重要な市場です」と、ABBのロボティクス＆ディスクリートオートメーション部門プレジデントであるアン・シミン氏は述べています。「中国のエレクトロニクス製造業などの産業の急成長、そして中小企業の数が膨大であることは、便利で使いやすい自動化ソリューションに対する強い需要を牽引しており、私たちはこの傾向に積極的に対応しています。」
ABBの新しいロボットシリーズには、基本的なマテリアルハンドリング、ピッキング、配置作業向けに特別に設計されたLite+が含まれています。コンパクトな構造で使いやすく、新しいIRB 1200や他のIRBシリーズロボットとシームレスに統合し、エレクトロニクス製造業などの産業に柔軟なエンドツーエンドの生産ソリューションを提供します。PoWaは、速度、協調性、効率性を追求して設計されたコンパクトな協働ロボットで、最大5.8 m/sの産業グレードの速度を実現します。高速なピッキングと配置、パレタイズ、機械のローディングとアンローディングに最適です。現在、主に中国市場をターゲットとしており、ノーコードプログラミングを実現できます。また、周辺機器のプラグアンドプレイも可能で、開梱から通常運転までわずか60分です。新しく設計されたIRB 1200小型産業用ロボットは、重量を約20％削減し、グローバル市場をターゲットとしています。組み立て、研磨、コーティングなどの高速・高精度アプリケーション向けに最適化されています。3つのロボットシリーズすべてにOmniCore ™コントローラープラットフォームが搭載されており、シームレスな統合を保証し、ABBの業界をリードするソフトウェアスイートと統合できます。
「自動化のハードルを下げるために、柔軟性、モジュール性、AIを活用したテクノロジーを提供することにより、新興分野における先進製造の応用を推進し、中国および世界における次回の産業イノベーションを支援しています」と、ABBロボティクスビジネスユニットのグローバルプレジデントであるマ・シカン氏は述べています。
ABBの上海での記者会見では、新しいPoWa協働ロボット上で動作する画期的なAI駆動の自然言語ロボットティーチングソフトウェアツールも紹介されました。生成AIと分析AIを組み合わせることで、「見て、話して、行う」という3つの簡単なステップでロボットティーチングプロセスが加速されます。ロボットは、ビジョンを通じて周囲の環境を認識し、音声コマンドをリアルタイムで処理し、それらを迅速に正確なアクションに変換します。
中国は世界最大のロボット市場であり、2023年までに世界のロボット設置台数の半分以上を占めています。現在、ABBが中国の顧客に提供するロボットの90％以上が現地で生産されています。
